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同じ日に2つの重賞
その日もめちゃくちゃ暑くて、仕事から帰ってきたらクタクタだったんだよね。でも、目は死んでない。だって、夏の暑さにも負けず、駆けてる彼らがいるから。
この日は2レースの重賞で勝負してたの。レパードステークスとCBC賞。家にたどり着いたら、魂を込めて予想したレースを、この目に焼き付けなきゃいけない。当然、職場では情報を目に入れないように注意を払ってたから、結果はまだ分からなかった。
自宅到着。冷房をつけて、肌にまとわりつく服を脱いで、ぬるま湯をためて体を沈める。火照った体が、徐々に熱を失っていくの。
「よし、今から夏を楽しむんだ!」と、冷蔵庫から赤星の500ml缶を取り出して、ソファに座ってPCでレース映像を確認した。
レパードステークス:軸は来た。でも……
軸に選んだのは11番パイロマンサー。

この馬、国内では無敗なんだよね。海外遠征のときは負けてるんだけど、その敗因もちゃんとはっきりしてて、見直しがきく内容だったの。それに、砂を被らない外枠を引けたのも良かったんだよね。

なるほどな。それで軸にしたんだな。
相手には6番ドンエレクトス、10番タガノアバンドーネを選んで、ワイド・馬連ともに勝負。

ドンエレクトスは、追い切りの評価がすごく高かったんだよね。1週前から最終追い切りにかけての上昇度が際立ってて、暑い時期は馬の調子も変動しやすいんだけど、その中でも状態の良さが目立ってた。枠順も、外の馬を牽制しながらスムーズに先行できる、絶好の枠を引けてたの。

もう1頭、10番タガノアバンドーネも選んだの。この馬、実績がしっかりしてるんだよね。2歳時のもちの木賞では、後のUAEダービー馬とタイム差なしの競馬をしてたし、3走前には後のユニコーンステークス2着馬にも勝ってる。前走は古馬相手に完勝してて、その時の相手も次走で2着に入るくらいレベルが高かったの。しかも最終追い切りの動きが「切れ味抜群」って評されてて、状態も申し分なさそうだった。

実績も状態も良かったんだな。
ぐっと息を呑む。スタート。
パイロマンサー、いいスタート!先頭集団につける。先頭は6番ドンエレクトス。その後ろにつけるパイロマンサー!そのまま!もうそのまま!(笑)
中団も同じ隊列で進む。4コーナーを回っても隊列変わらず、先頭は6番ドンエレクトス!
残り200m、ドンエレクトス苦しくなる。パイロマンサー、先頭に来た!良い!ほんとにそのまま!お願いーっ!
……ぐぅぅ!
結果——
- 1着:4番チェリヴェント(6番人気)
- 2着:11番パイロマンサー(4番人気)
- 3着:12番メルカントゥール(1番人気)
軸のパイロマンサー、ちゃんと2着に来てくれたの!でも、相手に選んでいた6番ドンエレクトスは4着で掲示板には入ったものの馬券には絡まず、10番タガノアバンドーネは7着で掲示板外。ワイドも馬連も、見事に不的中だったの。

軸、当ててるのになあ……。

ぐぬぬっ!軸2着、ヒモ4着。外れたのは悔しいけど、当たろうとしてる。流れは悪くない。
次!CBC賞!
CBC賞:軸は来た。でも、また……
軸に選んだのは6番レッドエヴァンス。

このレース、前が速くなる展開が予想されてて、差し脚を持つこの馬を軸に選んだの。斤量55kgで、ロードカナロア産駒っていうのもポイント。前走でポジションを取りにいっても、ちゃんと結果を出せてた実績があったし、イン有利と言われてる中で、内枠を引けたのも良かったんだよね。
相手には2番フロムダスク、3番レイピア、12番インビンシブルパパ、13番サンアントワーヌを選んで、広めに勝負。

フロムダスクは、想定11番人気くらいの評価だったんだけど、前走からブリンカーを着けて距離を短縮したら、パフォーマンスが一変したの。しかも前走は直線で落馬の不利を受けながらも、それがなければ勝ち馬を差し切っててもおかしくないくらいの手応えだったんだよね。

レイピアは、重賞で常に上位争いしてきた実績と自力が、今回のメンバーの中でも「1枚上」って言われてたの。高松宮記念では58kgの重斤量を背負って、外を回される展開不利もありながら5着に粘り込んでる。高速決着への対応力もあるって言われてて、期待してた。

インビンシブルパパは、追い切りが前走の函館スプリントステークスの時と比べて雲泥の差があるくらい絶好調だったの。しかも昨年、外枠から強引にハナを奪って逃げ切った実績もあって、コース相性が良い馬だったんだよね。

サンアントワーヌは、斤量が51kgってすごく軽かったのが魅力。2走前のフィリーズレビューでは、馬場の傾向が向かない中でも2着に食い込んでて、しぶとい走りが評価されてたんだよね。

枠と実績、脚質、斤量。バラバラの理由で4頭選んだんだな。
スタート!6番レッドエヴァンス、スタートまずまず。中団につける。良い位置!
逃げるのは想定通り、インビンシブルパパ!600m通過、32.4。ペース早い(汗)パパ、残れるか!?
4コーナー回ってきて、6番レッドエヴァンス、外に出して!……他馬と接触したけど、なんとか外に出せた!あとは伸びてくるだけ!頑張れ、レッドエヴァンス!行ける!じわじわ伸びてる!……伸びろーっ!
……ぐぬぬっ……
結果——
- 1着:2番フロムダスク(12番人気)
- 2着:3番レイピア(2番人気)
- 3着:6番レッドエヴァンス(3番人気)
軸は来たんよ……(涙)1着、2番フロムダスク。買ってますやん……(涙)
でも軸の6番レッドエヴァンスが、鼻差の3着……。2着だったら馬連ですやん(涙)
めっちゃ惜しい……ほんとに……特大回収できてたのに……。
2着、3番レイピア……おぉ!なんとかワイド当たったよ!せ、セーフ!
選んだ馬は間違ってなかった。ワイドはちゃんと取れた。馬連のボーナスが来なかっただけ。ワイドはヒモ2頭までに絞る、っていうルールもちゃんと守れてたし。

それ、大勝ちしたんじゃないのか?

それがね……。
ワイドの3-6(レイピア-レッドエヴァンス)は的中。でも馬連の02-06(フロムダスク-レッドエヴァンス)は不的中だったの。だって馬連は1着と2着の組み合わせじゃないと当たらないから、3着のレッドエヴァンスとの組み合わせは、そもそも成立しなかったんだよね。

購入3,500円に対して、払戻5,250円。プラスにはなったけど、「軸も相手も両方当ててたのに、なんでこんなに小さいの……」という、なんとも言えない気持ちになったんだよね。
でも、悔いはない!
余談:中井裕二騎手のインタビューが、良すぎた
レース後、ネットで「中井裕二騎手のインタビューがすごくいい」っていう話を見かけて、私も見てみたの。
……あぁ、これは応援する。
今回のCBC賞、中井裕二騎手にとってデビュー15年目での、悲願の重賞初制覇だったんだよね。インタビューでは、まず馬とオーナー・厩舎スタッフへの感謝から始まって、これまでの辛い日々があったことにも触れつつ、それでも上だけを向いて努力してきて良かった、という言葉。さらに、熊本県が大変な時期でも競馬を開催させてもらえていることへの気遣いや、暑い中来場するファンへの「水分補給をしっかりして、もっと楽しんでほしい」という思いやりまで。全部のコメントが、本当に素晴らしかった。
そして一番良かったのは、笑顔。インタビュー中の暑さも吹き飛ぶくらい爽やかな笑顔で、これにやられた人、きっと多いと思う。人の良さが滲み出るインタビューだったの。
いきるは、これから中井裕二騎手を応援していく。
悶絶の正体は、相手選びだった
2レースとも振り返ってみると、共通してるのは「軸はちゃんと当ててる」ということ。パイロマンサーもレッドエヴァンスも、根拠を持って選んで、その根拠通りに走ってくれたの。
でも、レパードSは相手2頭のうち1頭(タガノアバンドーネ)が掲示板外で不的中。CBC賞は相手を的中させてたのに、軸の着順(3着)のせいで、馬連という券種そのものが成立しなかった。
軸を当てる力は、ちゃんとついてきてるんだと思う。悶絶してるのは、その先の「相手選び」と「券種選び」の精度なんだよね。
まとめ:軸を当てる力は、ついてきてる
「軸は来てるのに」っていう悔しさ、今回2回も味わいました(笑)。
ちなみに2レース合計の収支は、-250円。レパードSで-2,000円、CBC賞で+1,750円。ほとんどトントンだったんだよね。
でも、これはこれで、ちゃんと前進してる証拠だと思う。軸選びの根拠、外れてなかったんだから。次は、相手選びと券種選びの精度を、もう少し磨いていきたいところです。
悶絶しながらも、次のレースが楽しみになるのが、競馬のいいところなんだよね。
この夏も、ちゃんと楽しめてるよ。


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