ウマウマ戦記#002 安田記念〜いきると肉汁と悔しさと〜

うまうま日和
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軸が来た。

2着で。

武豊は、ダービーじゃなくてこっちで勝つの?

前夜:ネットの海を泳ぎ回って、軸を決めた

安田記念前夜。

いつものように予想動画をあさりまくった。YouTubeをはしごして、追い切り評価を読んで、各馬の戦績を調べて。

でも今回、軸は割と早めに決まった。

14番ガイアフォース。

今年の安田記念はレベルが低いという評価が多かった。G1での実績馬が例年より少ない手薄なメンバー構成。

ならば答えは一つ。

ジャンタルマンタル、ロマンチックウォリアー、ナミュール——そういった強豪たちと真っ向勝負を繰り広げてきたガイアフォースが、このメンバーなら格が一枚上。昨年の安田記念だって、直線で不利があって2着。スムーズなら勝っていた可能性が高い。

追い切りも文句なし。坂路50秒3の猛時計。仕上がりは完璧。

外枠14番も悪くない。東京の長い直線は外から差してくる馬が有利。ガイアフォースの脚質にぴったり合う。

ヒモはネットの情報をあさりまくって選んだ。

  • 13番セイウンハーデス:エプソムカップでG1級の走り。外目の枠から前目につけて粘り込む形が今の東京バイアスにぴったり。
  • 15番ドラゴンブースト:前走マイラーズCで9人気2着・0.1秒差の強い内容。同じ丹内騎手継続で距離も同じ芝1600m。
  • 10番ルクソールカフェ:堀厩舎の勝負気配。一発狙いの穴馬として。
  • 9番ウォーターリヒト:展開次第で突っ込んでくる可能性に賭けて。

買い目は馬連4点+ワイド2点。合計2000円。

ヒモまで決めて、ぐっすり寝た。

Screenshot

当日:仕事中も頭の中は安田記念

安田記念当日も、仕事。

朝から今日の展開を頭の中でシミュレーションしてる。馬券はもう買ってあるのに。笑

仕事中は時間がどんどん過ぎていく。

ハッとした瞬間、職場のテレビが競馬のチャンネルになっていた。

「あー、見ちゃだめ。これは帰ってからのお楽しみ。」

そそくさとその場を離れた。

結果を知ることなく、今回もやり過ごせた。

定時。お疲れ様でしたと同僚に挨拶して、足早に帰宅。

帰宅:今日の主役は餃子とキリングッドエール

仕事着を脱ぎ捨て、部屋着へ着替える。

冷蔵庫から冷凍餃子を取り出して、フライパンへイン。

きれいな羽付き餃子の出来上がり。

そして、もう一つの主役。

今日はキリングッドエール!

フルーティーな香りが広がる。ビールにも、競馬にも、勝負の日には本物を用意したい。餃子にビール、最高の組み合わせじゃないですか。

PCを開いて、JRAの公式サイトへ。

深呼吸。

レース映像をクリック。

安田記念本番:白い馬体を目で追い続けた

ガッチャン!

ゲートが開く。

芦毛のガイアフォース——重なる馬体の中から、すぐに白い馬体が目に飛び込んでくる。

出遅れなし!いいよ!

そのまま中団につけて追走。折り合えてる。

ただ、ここで一つ気になることが。

「ペース、そんなに速くないんじゃ?前が残るんじゃ・・・大丈夫だよね、タケシくん・・・。」

心の中でつぶやきながら、白い馬体を目で追い続ける。

3〜4コーナーを回ってきた。直線!

中団やや後方から、白い馬体がグングンと力強く伸びてくる!

「ガイアっ!ガイアっ!」

ビールを握る手に力が入り、缶が少し凹む。

「ガイア!そのまま行け!前にすごい勢いで迫っていく!もう少し!届く!がんばれ!ガイア!」

ゴール!

結果:肉汁と一緒に悔しさも溢れてくる

ガイアフォース——ワールズエンドと同着の2着。

そして1着は?

シックスペンス。

買ってない。

そして鞍上は——

武豊。

「日本ダービーじゃなくて、こっちで1着来るの!?」

ダービーでは武豊×ゴーイントゥスカイで4着。「武さんを信じていたのに」と悔しかったあの日。

今日は武豊×シックスペンスで1着。「武さんを切ったのに」という悔しさ。

競馬の神様は意地悪だ。笑

グビグビとビールを喉に流し込み、餃子を口に放り込む。

肉汁と一緒に悔しさも溢れてくる。

ディスイズケイバ。笑

で、私が買ったヒモの皆さんは?

  • 4着:セイウンハーデス(ワイド・馬連で持ってた)→ ぐぬぬ。惜しい(泣)
  • 8着:ドラゴンブースト
  • 11着:ルクソールカフェ
  • 13着:ウォーターリヒト

軸のガイアフォースは2着同着で来てくれた。選択は間違っていなかった。

でもヒモが全滅。

ワイドは3着以内が条件だから、2着と4着では届かない。馬連も1着じゃないから全滅。

2000円、静かに消えた。

ディスイズケイバ。

ソファにごろ寝しながら、ふと思った。

武豊、57歳でG1勝つなんてすごいな。

おめでとう。

悔しいはずなのに、気づいたら心の中でそう言っていた。ダービーで信じた武さんが4着、安田記念で切った武さんが1着。それでも「おめでとう」って思える。

これが競馬の面白いところだと思う。

勝った馬も、負けた馬も、騎手も、みんな一生懸命走ってる。馬券が外れても、その一生懸命さに心が動く。だから競馬はやめられない。

軸は来た。ヒモが外れた。

ディスイズケイバ。

来週末も、また競馬を楽しもう。今度こそ、餃子の肉汁じゃなくて、歓喜の涙を流したい。

楽しんで死のう。それだけでいい。

いきるでした!

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